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「Singularity」
シンギュラリティ

人間が人間を管理し、
人間が機械を管理し。

機械で人間を管理する為に
創られたグリッドサンド(人工知能)が人間の能力を
超えてしまった2045年頃。

グリッドサンド(人工知能)が機械を生み出し、
機械自ら発達が可能になった。

爆発的なスピードで世の中が発展し、
人間が機械を必要としていたこれまでの
概念が覆された【新世界】が始まる。

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・シンバイオシス

▼オープニング▼

2060年現在
数十億…数百億…と膨れ上がった地球全人口

その中で一握り以下のモノたちによる
権力者達たちは理想郷を作っていた。

そしてその他の膨大な人々・・・
「非権力者達」たちは
理想郷を作るための犠牲となっていた。

理想郷は人間の欲望をひたすらに
追い求めていきその先にあったのは、

人間が人工知能に支配される。

という「愚か」な結末であった。


ビッグバンから始まった宇宙と同じように
人間が作ったグリッドサンド(人工知能)による
グリッドサンドの理想郷。

その悪夢だけが刻々と蔓延していく。

世界中にいる人間は、
ただひたすら何もできずに
グリッドサンドによる巨大な帝国、

グランデォソート
が拡大していくのを
見ていることしかできなかった。

グランデォソートは、日々拡大し続けている。
人類が進化するスピードを遥かに
凌駕する脅威的な勢いで。


人々といえば、
グリッドサンドによって管理され、
区画されたエリアで限られた自由と
ほんの少しの幸せを享受しているのであった。


だが・・・。
かすかな希望とも言えるモノが
ただ一つだけ存在する。

それは、人間が誕生して今なお変わらない、
歴史の中で洗練されてきた〝感情〟。

感情とはごくわずかに超微細な
ナノレベルの誤差を「誤差」だ。

とグリッドサンドは
決めつけている。


しかし
感情とは美しく。
感情とは嬉しく、涙が出ること。

感情とは精神的苦痛に対し、
肉体的異常をきたすこと。

感情とは気配りを
思いやりで返せること。

感情とは・・・。
正解に対し、「疑問」を抱けること。


この世界は果たして正解なのか?


人類は今、誕生して以来最大の
「疑問」に直面している。

生きる為に感情を押し殺し、
考えるコトすらもやめた人間たちが大半の中・・。

意を決した「はみ出し者」が存在した。

一人が立ち上がり、二人、三人と連鎖し
感情の触発と誘発が密かに結ばれていった線は
やがて円となっていった。

そして、
最大の「疑問」に迫ろうとしている。

それはグランデォソートも
予想だにしていなかった「バグ」となり、
この世界に異を唱える。

はみ出し者」は自分達のことをこう名乗る。

『ARDOUR』(アーダー)と。

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・シンバイオシス